第8回 御保護のマントのマリア様

第8回 御保護のマントのマリア様

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優しいお母さんのまなざしで子供たちを見つめるマリア様

花川校舎カリタス館エレベーターホールにマントを大きく広げ立っている聖マリア様の御像があります。その中で3人の子供が安心しきった顔でマリア様を見上げ、マリア様は優しいお母さんのまなざしで子供たちを見つめています。

Sr.クレメンスによるとこの御像は、先生が治療のためにしばらくドイツで過ごした時に、本学の学生のために何か宗教的な贈物をしたいと言う故郷の教会関係者の方々からよせられた寄付によって作られたものだそうです。その時Sr.クレメンスは南ドイツの木彫職人に2体の御像を注文しましたが、手作りのため費用は頂いた金額をだいぶ上回ってしまいました。

しかしちょうどその頃、30年以上も会っていない友達の修道女が彼女の修道生活40周年のお祝いにお金を贈られ、そのお祝いの席で「そのお金は、Sr.クレメンスにあげて、日本で使ってもらいたい」と話されたそうです。 Sr.クレメンスは、長く会っていなかった友が、シスターのことを思い出してくれたことと、その金額が木彫りの御像の不足額とぴったり合っていたことに驚き、大変感謝したと言います。もちろんこうして出来上がった御像が無事日本に届いた時は、大きな感動を覚えたということです。

13世紀にヨーロッパでペストが流行し、人々がマリア様によりすがって助けを求めた時に初めてこのような御像が造られ、現在も「御保護のマントのマリア様」としてヨーロッパの人々に親しまれています。

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製造 南ドイツ
設置年 1994年
設置場所 花川校舎カリタス館1F エレベーターホール